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ホロコーストと子供たちの物語【今こそみるべき映画5選】

こんにちは! kotoです。プロフィール

『過去に目を閉ざす者は、現在にも盲目である』

第2次世界大戦終了40周年の1985年5月8日。「荒れ野の40年」と題した議会演説で、旧西ドイツのヴァイツゼッカー大統領が、過去をありのままに見つめるよう国民に促した言葉です。

歴史上最も優れた演説の一つと言われています。

ヒトラーが政権を握った1933年~1945年。

ユダヤ人に対する差別は以前からありましたが、政策的な方向転換によりホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)という形で一気に拡大。

ナチスや、その協力者は600万人ものユダヤ人を殺害しました。

この恐怖政治は、子供たちの目にはどう映っていたのでしょうか?

子供の視点で描かれた物語をご紹介いたします。

アーニャは、きっと来る

アーニャは、きっと来る(字幕版)

2020年 イギリス・ベルギー 監督 ベン・クックソン  Amazon プライムビデオ

あらすじ

ピレネー山脈の麓で羊飼いとして平和に暮らしていたジョーは、ナチスの迫害から逃れてきたベンジャミンという男と出会う。ベンジャミンは生き別れた娘「アーニャ」を待ちながら、ユダヤ人の子供たちを集め、スペインに逃がそうという危険な計画を立てていた。ジョーはその計画に協力していく中で、人を思いやる気持ちや、命の尊さを学んでいく。厳しい監視下の中、村人たちを巻き込んだ救出作戦は成功するのか?アーニャとの再会は?

美しい自然、屈しない心。

この物語の主人公は、ユダヤ人ではない13歳の少年ジョー。彼は誰に言われるでもなく、自分の良心に従って行動していきます。ナチス兵と心を通わせるシーンがあるのもこの映画の特徴で、純粋な子供の揺れる心が丁寧に描き出されています。

 

ヒトラーに盗られたうさぎ

ヒトラーに盗られたうさぎ(字幕版)

2019年 ドイツ 監督 カロリーヌ・リンク        Amazon プライムビデオ

あらすじ

1933年ベルリン。9歳のアンナは突然母親から、家族でスイスに逃げると告げられる。父親はヒトラーを新聞やラジオで批判しており、ナチスが選挙で勝てば弾圧が始まるだろうと忠告を受けていたのだ。荷物を最小限にするため、アンナは大切にしていた「うさぎのぬいぐるみ」をあきらめた。すぐに会えると信じていたアンナだったが、一家は亡命先で数々の困難に直面していく。

世界的絵本作家の本当の物語。

ジュディス・カーの自伝的小説「ヒトラーにぬすまれたももいろうさぎ」を映画化したものです。ジュディスの「おちゃのじかんにきたとら」は、娘と息子が大好きだった絵本。今でも大切にしまっています。彼女の苦難を知り、この絵本がもっと愛しいものになりました。

出典:童話館出版

 

異端の鳥

異端の鳥(字幕版)

 2019年 チェコ・スロバキア・ウクライナ  監督 ヴァーツラフ・マルホール Amazon プライムビデオ

あらすじ

ホロコーストを逃れて疎開した少年ヨスカ。預かり先の老婆が病死した上に火事で家を失い、一人で旅に出ることになってしまう。行く先々でヨスカを異物とみなす「普通の人々」は容赦なく彼を攻撃していく。なんとか生き延びようと必死でもがき続けるヨスカの運命は…。

R15+作品。

少年の置かれた過酷な状況が賛否を呼び、途中退場者が続出したそうです。しかし、同時に10分間のスタンディングオベーションを受け、ベネチア国際映画祭ではユニセフ賞を受賞。戦争という暴力に晒されて「普通の人々」が壊れていく姿・人間の脆さを、まざまざと見せつけられる3時間です。

 

さよなら、僕のビー玉

さよなら、僕のビー玉(字幕版)

 2017年 フランス・カナダ・チェコ 監督 クリスチャン・デュゲイ     Amazon プライムビデオ

あらすじ

1941年パリ。モーリスとジョゼフは、ビー玉遊びが大好きな仲の良い兄弟。理髪店を営むユダヤ系フランス人の父は、街がナチスに占拠され、命の危機を感じていた。そして、ある計画を実行に移すことにする。それは兄弟を二人だけで旅出たせ、非占領地区で再会するという計画だった。幼い二人の行く先には、想像以上に多くの困難が待ち受けていた。

ハラハラの連続。

生きて会えるかもわからない状況下で、我が子を送り出す親の心には、計り知れないほどの苦悩があったことでしょう。兄弟の強靭な精神は、両親からの人を尊ぶ教えと、深い愛情から生まれたものだと思いました。家族の強い絆の物語です。

 

縞模様のパジャマの少年

縞模様のパジャマの少年 (字幕版)

2008年 イギリス 監督 マーク・ハーマン     Amazon プライムビデオ

あらすじ

第二次世界大戦のさなか、ナチス将校である父の昇進により、一家は田舎町に引っ越して来た。8歳のブルーノは友人と別れ退屈な日々を過ごしている。遠くには風変わりな牧場のようなものが見えるが、大人は何も教えてくれない。ある日、ブルーノは母の言いつけを破って森を抜け、その場所に近づいてしまう。フェンスの向こうには、シュムールという同い年の男の子がいた。友情を深めていく二人。しかし、その出会いが彼らの運命を大きく変えることになる。

衝撃のラスト。

登場人物の、どの立場からみても哀れで心が痛みます。フィクションであり、ホロコースト時代どこの収容所でもあり得ない話だそうですが、人々の恐怖がよりリアルに伝わってくる作品だと思いました。結末を調べずに鑑賞することをお勧めします。

 

おわりに

『非人間的な行為を心に刻もうとしない者は、またそうした危険に陥りやすいのです』

演説には「心に刻む」という言葉が繰り返し出てきます。

心に刻むとは、しっかりと肝に命じること、深く心に留めること。

映画を通して感じた、子供たちの心の叫び声を、孤独や不安・恐怖や絶望を、決して忘れてはならないと思いました。

 

 

 

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